あそびば・みぐらんは、今津の自然の中で感じることやつながることを大切にしながら遊ぶ仲間の集まりです。
今年度は
「ドキ土器!野焼きプロジェクト」と名づけて、
今津の土と松、火の力を借りて、土器づくりをしてきました。
はじまりは、土を探すところから。
地域の先輩たちが
「昔、ここでよく遊びよったよ」と教えてくれた場所で、
子どもたちは土を掘り、手で触り、においをかぎました。
土地の記憶に、そっと触れる時間です。

乾いた土を砕き、水を加え、こねて、寝かせる。
目には見えないけれど、
土の中では微生物が静かに働いています。
時間も、いっしょに材料です。

できあがった粘土で、思い思いのかたちをつくり、
松原では、メンバー以外の参加も募って、みんなで焚きもの集め。
松の香り、足元の感触、風の音。
顔やみのむしの作品もつくり、まつばらが素敵なギャラリーになりました。
松原に入って、風や松の命に触れる。
松を生かして、その営みに加わる。
その重なりが、
私たちとまつばらを近づけ、
松原を大切に思う心を育ててくれます。


そして、野焼きの日。
火はあたたかくて、こわくて、ありがたいもの。
ここで火を使わせてもらうことの責任やありがたさ、お借りした田んぼの蓮華をなるべく傷めないこと、藁の種をこぼさないことなど、しっかり確認してのスタートです。

泉先生、永先生の経験と「やってみよう」の気持ちから、
今日の焼き方が決まります。
藁に包んだ作品を、炭と濡らした藁でくるみ、
もくもくと立ちのぼる煙。
火と土が、ゆっくり出会っていく時間です。

焼いているあいだ、子どもたちは坊主山へ。
土を掘った場所で、子どもと子ども、子どもと山がまたつながる。秘密基地や野草と木の実のひと皿。子どもが遊ばされる道具が何もない、自分で創造するわくわく!!

薪運びも、火の番も、みんなの仕事。
火がぐっと立ち上がると、
「今だよ」「もう一本」
声をかけ合いながら、温度を上げていきます。

この日のごはんは、子ども豚汁。
「豚汁って、どうやって作ると?」
知っている子が、知らない子に教えます。
こんにゃくを入れすぎたり、
あくをすくう手が真剣だったり。
レンガでかまどを組み、火を起こし、煮込む。
思っていた以上に、たくましい姿でした。

低学年の子たちがお兄さんお姉さんのまねをしながら、小さなかまどをつくりはじめました。
苦戦するも、新聞薪をくるくる巻いて、火がついたときの笑顔。高学年の子もすぐには手を出さず、やりたいことをやらせて見守る。
かまどの角度を工夫して、やかんを乗せ
大人のコーヒー用のお湯まで沸かしてくれました。

火が落ち着き、いよいよ窯出し。
灰の中から、そっと、そっと掘り出します。
割れているかもしれない。
見つからないかもしれない。
それも含めて、野焼き。

けれどこの日は、
小さな作品まで、すべて無事に顔を出し、
土づくりから半年かけた思いが、
ちゃんと、かたちになりました。

置き火では、野の花学園のみなさんが育てた芋で焼き芋。
アルミは使わず、新聞紙だけで包むやり方に挑戦。
ゆっくり、じっくり、
火と待つ時間も味わいます。

五感をつかって、よく働き、よく遊んだ一日。
土と火と人とが、ゆるやかにつながった時間でした。
ご指導くださった永先生、泉先生、
助成してくださったエフコープ(環境助成金)、
後援いただいた大原町内会・松原愛護会、
田んぼを使わせてくださった2人の石田さん、
立ち会ってくださった消防団、
力を貸してくださったみなさん、
そして、あたたかく見守ってくださった地域のみなさまへ。
この場で育った経験が、
子どもたちのこれからを、そっと支えてくれることを願っています。



コメント